「鍼灸で始めるフレイル対策:高齢者の健康維持に役立つ施術」
皆さんこんにちは、千葉県の袖ケ浦市にあるストレッチ鍼灸イトー整骨院の高橋です。
突然ですが皆さんは「フレイル」という言葉をご存じでしょうか?
これは身体的、精神的、社会的に活力が低下し、生活機能が衰えていく状態を意味します。日本語では「虚弱」と表現し、特に高齢者に多い傾向にあります。進行すると日常生活への支障をきたすため、早めの予防や対策が重要とされています。
この記事では、フレイルが及ぼす影響やその原因を解説し、鍼灸治療がどのように役立つかをご説明します。
実際に当院での実例などもご紹介していきますので、今後の生活に役立てていただければ幸いです。
もくじ
フレイルとは?
フレイルは、身体能力や心身の活力が低下し、介護が必要になるリスクが高まっていることを指し、主に次のような症状がみられることが多いです。
主な症状
- 身体的な症状:筋力の低下、疲れやすい、歩行能力の減少など
- 精神的な症状:やる気の低下、抑うつ状態、感情変化の減少。
- 社会的な孤立:社会活動の減少、人間関係が少なくなる
例えば、定年後に外出の機会が減り認知症になる方や、筋肉の不足により転倒などで怪我をおったり要介護状態になるリスクが高まります。
フレイルになる原因
1.身体的な原因
- 筋力や体力の低下(サルコペニア)
加齢による筋力量の減少が主に考えられます。これにより日常動作が難しくなり、運動不足がさらに進行していきます。
- 栄養不足
特に高齢者で多く不足がちなのは「タンパク質」で、これにより身体を強くするための筋肉や免疫を十分に作ることができなくなります。
2.精神的な原因
- 抑うつや意欲の低下
活動量の低下特に退職後の趣味や運動の習慣がない方は、心理的な不安や抑うつ状態を引き起こし意欲が低下します。
- 認知機能の低下
加齢による認知機能の衰えにより、生活の質(QOL)を下げ活動意欲を低下させます。
3.社会的な原因
- 社会的孤立
退職によって活動力が減少したり友人や家族との関係が疎遠になり、外出の機会やコミュニケーションの場がなくなることで脳への刺激が足らなくなります。家でひきこもるような生活を送ってしまうと、認知障害や運動機能の低下にもつながります。
これらの原因が悪循環のようにめぐってしまうことで、フレイルになるケースが非常に多いです。
フレイルの予防には適度な運動、バランスのいい食事、人との関わりが重要です。また、鍼灸施術やマッサージなども筋肉や関節の働きをサポートし、心身の健康維持に役立ちますのでおススメです。
フレイルに対する鍼灸の役割
鍼灸施術はフレイルの改善や予防に多角的に働きかけることができると私は考えています。先ほど挙げた原因に対してどのような効果があるのかを説明していきます。
1.身体的な効果
鍼灸で全身のこわばった筋肉や動きにくくなった関節を柔らかくすることで、柔軟性が向上し、日常動作が楽になります。動きやすくなることで運動する意欲や転倒の防止にもつながります。特に腰や肩の痛みを抱える高齢者には効果的な施術です。
2.精神的な効果
鍼灸は経絡を使用することで自律神経を整える作用があります。交感神経と副交感神経のバランスを整えることでリラックス効果が生まれ、心理的な不安や抑うつ症状が和らぎ、意欲的に生活が送るためのサポートが可能です。
3.社会的な効果
施術者や受付さんとの対話を通じて、人との接触機会を増やすことで社会的なつながりを築くことができます。また、定期的な通院により外出の頻度も高くなるため、社会的孤独の解消にもなると考えています。
当院による鍼灸で改善した例
70代の女性患者Nさんは、慢性的な腰痛と坐骨神経痛の診断で歩行が困難でした。当院の鍼灸施術を約2か月継続することで腰の痛みが軽減し、今はサークル活動や買い物も歩いて行くことが出来るようになっています。
80代男性患者Iさんは、膝の痛みにより続けていた散歩やハイキングが出来なくなってしまい、精神的にも疲労していましたが、約4か月の鍼灸施術でまた同じように運動をすることができ、大変喜んでいただいております。
まとめ
フレイルは、高齢化社会において誰もが直面し得る課題ですが、適切な予防策を取ればその進行を遅らせたり、改善することが可能です。鍼灸治療は、身体的な痛みの緩和だけでなく、心身のバランスを整え、健康寿命を延ばすための一つの手段として考えてみてはいかがでしょうか。
当院での鍼灸を受けてみたい方はぜひ一度、お電話にてご相談ください。当スタッフが丁寧にご説明いたします。そして、鍼灸治療を日常生活に取り入れることで、より健康的で充実した生活を送りましょう!
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ストレッチ鍼灸イトー整骨院
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