スタッフブログ
はり治療の衛生面について!
先日、「鍼は感染症の心配はないのか?」と、聞かれました。
あまりにもストレートな質問ですが、受ける側にとっては、そう思うのは珍しくないので、
それにお答えします。
あん摩マッサージ、はり師、きゅう師等に関する法律の第6条に、
はり師は、はりを施そうとするときは、はり、手指及び施術の局部を消毒しなければならないとあります。
実際にどのように実施しているかというと、
まず、施術前に術者は手指をよく洗浄後、更にアルコールで消毒します。
次に、患部をアルコール綿で消毒し、エチレンオキサイドガスで滅菌済みのディスポ鍼(使い捨ての鍼)で施術し、施術後に再び患部をアルコール綿で消毒して完了となります。
使用する鍼ですが、治療院によっては鍼の使いまわしをするところもありますが、
その場合は高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)による滅菌が必要になります。
しかし、最近はディスポ鍼を使用する治療院が殆どで、当院も『100% ディスポ鍼』で施術をしています。
以上の方法で消毒をしっかりやっていければ感染は、まず有りません。
ただし、例えば抗がん剤を使用しているなど著しく免疫力が低下していると感染のリスクが高くなるので、
そういった場合は医師の判断を仰いでもらってから、施術の有無を決めます。
少しでも不安・疑問があると、せっかくの治療が効果を発揮しません。
改めて消毒及び問診の重要性を感じました。
イトー鍼灸整骨院 川上